カスティリヤのフランコは議会を離れん
    きらわれた大便は分派《シズム》せん
    リビエール家は力をつくして
    大渦巻の出現を阻止せん
-カスティリヤ

 これは第九巻第十六番の詩であるが、二十世紀のスペインの[[フランコ>フランシスコ・フランコ]]独裁の成立過程を予言しているのである。一九三六年、人民戦線派が勝利するや、[[フランコ>フランシスコ・フランコ]]は共和派の報復を受けて、カナリー諸島に一時左遷されたことがある。「分派せん」とは、この意味であろう。「リビエール家」というのは、[[フランコ>フランシスコ・フランコ]]の前にスペイン独裁政治の基礎を築いた軍人プリモ・デ・リベラの一族で、「大渦巻」というのは、世界に禍の種をまく共産党のことである。こんな風に解釈してみれば、歴史的事実とぴったり符合するのである。なお、分派を意味する「シズム」という言葉は、ファシズムと語呂が合っているから奇妙である。



:人物
:行為者
#ls2(妖人奇人館/ノストラダムスの予言)

トップ   差分 バックアップ リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS