町を追われた巨大な番犬は
   奇妙な同盟に腹を立てん
   野原で鹿を狩りし後
   狼と熊とは互いに疑心暗鬼を生ぜん

 第五巻第四番の四行詩である。これは第二次世界大戦中のエピソードを予言している。「巨大な番犬」とは英国首相チャーチルで、ドイツの空襲のためロンドンの町を避難したのである。「奇妙な同盟」とは、全世界を当惑させた例の独ソ不可侵条約のことである。「鹿」はポーランド、「狼」はドイツ、「熊」はロシアであり、ドイツロシアポーランド分割後、ふたたび仲が悪くなる。首尾一貫した、みごとな解釈というべきだろう。


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Last-modified: Fri, 21 Mar 2008 00:03:18 JST (3773d)