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毒に関しておびただしい記述を残した作家には、[[サド>マルキ・ド・サド]](『ガンジュ侯爵夫人』)や、[[デュマ>アレクサンドル・デュマ]](『モンテ・クリスト伯』)や、フロオベエル(『ボヴァリイ夫人』)のほかに、英国のシェイクスピアがある。彼は十六世紀当時の薬学の知識に精通していたと、もっぱらの評判であった。『ロメオとジュリエット』には、毒薬を売る薬屋の店の詳しい描写があるし、『ハムレット』の亡霊は、「呪わしきヘビナンの毒」について語る。『マクベス』の妖婆の大釜には、「イモリの眼球や蛙の足指」その他当時の薬物として珍重された多くの品が入っているし、『リヤ王』や『ヘンリ四世』には、殺鼠剤の毒性についての的確な叙述がある。

#ls2(毒薬の手帖/古代人は知っていた)

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